2015年11月20日

完全版「住宅ローン控除がある場合のふるさと納税の計算」

連投です。どうだ年末らしいだろう!
さて、非常に多いお問合せであります、

「住宅借入金等特別控除」がある場合のふるさと納税の考え方

です。

住宅ローン控除がある場合は、

1.源泉所得税額が残っている場合(ローン控除で所得税を引ききっていない場合)
→ふるさと納税には関係なし。
2.住宅ローン控除で所得税を引ききっているが、住民税を限界まで引いていない場合
→ふるさと納税はできるが所得税分が住民税分に足されます。
3.住宅ローン控除で所得税を引ききっていて、なおかつ住民税を上限まで引いている場合
→ふるさと納税の所得税分の軽減額がすべて自腹になります。必ず自己負担が2,000円以上かります。

ちなみに住民税から引いてくれる限度は、

居住開始年月が、
〜平成26年3月 9.75万円(←と前年課税所得×5%を比べて少ない方)
平成26年4月〜平成31年6月 13.65万円(←と前年課税所得×7%を比べて少ない方)

となります。


ん? これじゃわかんないって?

じゃあ具体例で解説しますよ!


テストケース
給与収入420万円
配偶者は専業主婦(収入ナシ)
社会保険料等の金額は50万円
生命保険料控除・地震保険料控除を合わせると5万円
住宅ローン控除は、居住開始は消費税が8%になった後の2014年10月開始

今年の残高は3000万円

各種シミュレーションに入力すると、
juutaku1.jpg
こうなるんですよ。

38,751円までの寄附なら、自己負担2,000円で済むと出ますが、
38,000円の寄附を計算してみると、税金が軽減する額が、
所得税0円、住民税34,200円と出て

3,800円自己負担と出ます。

結論から言うと、この3,800円自己負担が正しい結果になります。

上の方の説明の

2.住宅ローン控除で所得税を引ききっているが、住民税を限界まで引いていない場合
→ふるさと納税はできるが所得税分が住民税分に足されます。
3.住宅ローン控除で所得税を引ききっていて、なおかつ住民税を上限まで引いている場合
→ふるさと納税の所得税分の軽減額がすべて自腹になります。必ず自己負担が2,000円以上かります。

なんですが、切り分けがプログラム上でできなかったため、
悪い方である3.の結果を出すようにしてますが、
このテストケースの場合は「悪い方の3.」が正解なんです。

では「2.か3.か」という判別ですが、
上の図のカコミの部分「詳細を見る」を押すと、
juutaku2.jpg
こんな風にでてきます。

「上記に対する税額(寄附金適用前)」住宅ローン控除が無かった場合の税額です。
つまり住宅ローン控除全体からこれを引くと、
「所得税で引ききれなかった分」が出ます。

そして次にその1つ上、「課税所得金額」を参照して、


居住開始年月が、
〜平成26年3月 9.75万円(←と前年課税所得×5%を比べて少ない方)
平成26年4月〜平成31年6月 13.65万円(←と前年課税所得×7%を比べて少ない方)

これに照らし合わせる。
2014年10月居住開始なので、13.65万円or前年課税所得の7%を比べて少ない方なので、
計算してみると「住宅ローンを住民税から引いてくれる上限値は105,700円」となります。

よって、この人の場合は
3.所得税を引ききっていて、なおかつ住民税も上限まで引いている
という事になります。

では2の場合はどうなるか。

テストケース2
給与収入420万円
配偶者は専業主婦(収入ナシ)
社会保険料等の金額は50万円
生命保険料控除・地震保険料控除を合わせると5万円
住宅ローン控除は、居住開始は消費税が8%になった後の2014年10月開始
今年の残高は1000万円

つまり住宅ローンの金額だけ入力を変えてみても、
「結果は何一つ変わらない」という事になります。
ただし、この場合の「実際の税の軽減額を計算」の
表示は間違いで、実際には
「所得税分が住民税分に足されて引いてくれる」
ので、2,000円で済む控除上限はシミュレーション結果通り、
という事になるです。

例外
今年はとりあえず「ワンストップ特例制度」を使うと、3.の場合でも自己負担2,000円で済む。
平成19年1月〜平成20年12月開始の住宅ローン控除については住民税への移譲が無い。



で、結局今年のふるさと納税の控除上限金額は、
今年の収入や控除で決まるわけですから、
住宅ローンの控除も今年のお借入残高の1%(上限あり)だし、
急に収入が爆下がりしたり、医療費控除がかかったりして、
2.の条件だった人が3.になっちゃった、って事もありえます。

収入・控除に変動がある方は控除上限金額にも注意は必要ですが、
住宅ローン控除を取り巻く環境にも変動があるので注意です。


まぁ、計算結構大変だから、電話で聞いていただければ
こっちで計算もしますので、お気軽にどうぞです。

ただ、電話がかかればの話ですが。

(本当に電話が多くてかかり辛い状況が続いています。
 誠に申し訳ございません。)
posted by MMIスタッフ at 17:13| Comment(0) | ふるさと納税
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