2015年05月20日

最近レアじゃなくなった! 所得税率変動、もしくは住民税との乖離がある場合

どうも、連日ふるさと納税のご相談を受けております。

そりゃもう、控除上限金額が2倍になったんで、
皆さん結構な金額できちゃいますから、ご相談も2倍になってる感じです。
お電話の方、繋がりにくい状態が続いておりますが、何卒ご了承ください。
頑張ってますが、そりゃ日本人口VSエムエムアイなので、お待たせしちゃうよね!

さて、控除上限額が2倍(実際には2倍弱ですが)になったんですが、
そのおかげで随分マズい事が起こってます。

今まではレアケースだった
「寄附で所得税率が変わっちゃうと自己負担が2,000円で済まなくなる現象」
が発生しやすくなっています。

【所得税率が変わる場合をおさらいしよう!】

今回は分かりやすいブログを目指して、
ふるさとチョイスさんに置いてある控除額計算シートっぽい画像を使うよ!
本物の控除額計算シートはこちら

なんでお電話いただくお客様は使ってくれないの?
超便利な控除額計算シートで解説!


huru1.jpg
テストケース
年収780万円、配偶者控除あり、17歳の子1名、
社会保険料控除130万円、生命保険料控除5万円


さあ、この場合は通常計算すると、10万円くらいと控除上限金額が出るんですが、
実際に「自治体に寄附する金額」を入れてみると、

huru2.jpg

これ、表のバグとかじゃなくて実際の計算結果なんですよ。
下記は「課税総所得金額」がいくらの時に所得税率がいくらなのか、
という表ですが、

〜195万 5.105%
1,950,001〜3,300,000 10.210%
3,300,001〜6,950,000 20.420%
6,950,001〜9,000,000 23.483%
9,000,001〜18,000,000 33.693%
1800万1円〜4000万 40.840%
4000万1円〜 45.945%

この境目に近い場合、注意が必要です。
所得税は「控除(ふるさと納税の寄付金控除を含める)」をした後、
課税総所得を出して、税率を決定する関係で、
所得税率が1段下に行ってしまった後に、還付の計算をします。

なんで「所得税率がふるさと納税をした結果下がった」場合は、
絶対に自己負担が2,000円では済まなくなります。


先ほどの例ではどうでしょうか。
控除額計算シートで実は確認ができます。

huru3.jpg

この部分、333万円となっていますよね。

1,950,001〜3,300,000 10.210%
3,300,001〜6,950,000 20.420%

表に照らし合わせて見てみると、
ばっちり「寄附したら所得税率下がるゾーン」に居ますね。

つまりこの場合は、ふるさと納税で本当に2,000円で抑えてたい場合は、
寄附の上限は29,999円となるわけです。

ただし全部損、というワケでもない

まぁ、こういう状態になってもです、
住民税の税額控除への影響は無いですから、
上限までやっても実はそんなに損しません。
画像2枚目を見直していただければ分かりますが、
10万寄附して9万1千円は軽減してくれるわけですから、
自己負担は9千円程度。
お礼の品の価値を30%と仮定すると、3万円相当の
品はもらえるわけですから、これは十分にお得でしょう。

ただし、「人よりお得になれるハードルが上がってます」という事です。

ふるさと納税のエキスパート、ちょうぼ倶楽部の佐原氏の試算では、
最大で損しても89.何%かはリターンがあります。

尚、調整控除差で住民税所得割の計算につかう課税所得金額と、
所得税の計算につかう課税所得金額に段差がある場合にも、
上記の減少が起こるらしいです。
仕組みは、良くしらないので今度聞いておきます。


この現象がなぜ、増えているか

「控除上限金額が2倍になった」のに基因しています。
寄附金額は「マイナス2,000円した金額を、所得税の寄付金控除として使える」から、
そりゃー寄附する金額が2倍になりゃー、境目超える人の数も2倍になるでしょ。
実際には日本人口の中間年収帯にマッチした部分で現象が起こりやすいため、
もっともっとファンブルが起きる可能性は高いと思います。

さらにめんどくせーのが、
「今年のふるさと納税の控除上限金額は、今年の収入・控除で計算」
という大前提。なかなか些末な額面で翻弄されちゃうケースなんですよコレ。
こればっかりは、控除上限金額が2倍になったばかりに大きくなっちゃった穴、
つまりふるさと納税における改正後のデメリットです。
(いやまぁ、数えれば他にも多少ある事にはありますが)

2016.10.31追記:
尚、現行法制上はワンストップ特例を使用すると、
この状態は回避できて、自己負担は2,000円で済むようですよ。



控除額計算シートを使えば、大まかにではありますが、
この2000円で絶対済まないゾーンの把握はできます。
計算をして回避です!
posted by MMIスタッフ at 16:44| Comment(0) | ふるさと納税
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